ベリリウム銅は身近にあって我々の生活を支えてくれている金属

錆びると緑色になる金属材料である銅は有毒であると誤解されていた

ネジとレンチ

銅と言えば、美しく光沢を放つ茶色といったイメージが強い金属材料ですが、太古の時代の祭器として出土した剣や銅鐸はいずれも青緑の独特な色をしています。実際、銅を屋根素材に用いた建物なども、長い年月が経つと同じような青緑色になることが知られており、これは経年変化する金属材料としての性質によるものなのです。銅のこの手の錆びは緑青と呼ばれており、水に濡れて溶け出すこともなければ、人体に取り込まれても蓄積されていくこともありません。しかし、かつての時代はこの緑青が有害なものであるとして人々に恐れられていました。それは単なる誤解というレベルを超えて、当時の新聞や教科書なども緑青を有害なものであるとして疑いませんでした。そもそもの劣化というイメージが良いものではありませんし、見ようによっては毒々しいその色味、そして何より当時の未熟な精錬技術においては実際に毒物が混ざることもあったことが原因なのでしょう。こうした間違ったイメージはその後の研究を経て払拭され、1980年代には厚生労働省によって正式に無害であることが立証されたようです。現代では、銅と言えば抗菌性に優れた安心安全な金属材料として認知されているぐらいですから、いかに偏ったイメージを持たれていたかがよくわかる一例と言えるでしょう。

ピックアップ

工具を持った女性

実は体内にも栄養成分としてほんの少し含まれている金属の銅

銅と言えば誰もが知るところの金属材料のひとつですが、今すぐ身近にある銅を見つけろと言われたら、一体どこを探すでしょ…

もっと読む
TOP